卸売業・小売業などの企業は取り扱う商品を仕入れ、それを販売することによって利益を得ています。
仕入れるという作業に限らず、製造・加工するという工程に代わることもあります。
いずれにせよ、適正な商品量を保つことが店舗等を運営するためには必要不可欠と言えます。
この適正な商品量を一般的には「在庫」と呼んでいますが、在庫イコール売り物です。
したがってこの量を最適に保つ対策を講じることが企業に求められます。
店長研修では、在庫ロスをいかにして克服するかをしっかりと修得することが課題となります。
在庫には、過剰に抱え過ぎたために廃棄しなければいけない廃棄ロスがあります。
また、折角お客様が必要とする時に必要な量が不足する機会損失、棚卸の際にあるべき数がないミスなどが存在します。
どれもが、店舗を運営する上で避けなければならない課題であり、店長研修においてその講ずべき対策をマスターすることが重要となります。
ローマは一日にして成らずと言いますが、店長研修を何度も重ね、責任者としてのスキルとノウハウを蓄積していって欲しいものです。
店長とはそのお店の運営を任された、店を代表する最高責任者です。
そのために行われる店長研修は、トップに立つ者としての心構えをしっかりと修得することが必要です。
そのお店で働くスタッフはもちろんのこと、ご来店いただくお客様を含めた全ての者が関わるキーパーソンだからです。
店長研修の最大の目的はその責任の重大さだけでなく、企業持つ経営理念・方針・目標をしかりと理解する必要があります。
それが店長の心構えの第一歩であり、指導者として人の上に立つことが可能となってくるのです。
人の上に立つということは、その店の方針・目標をスタッフに理解させるだけでなく、自らが率先垂範して実行せねばなりません。
人の上に立つ以上、中途半端で生半可な意気込みは許されません。
店長の掛け声・振る舞い・立ち回りを、スタッフ全員が見ています。
それは水面に映る影のように、スタッフの日常の動きとなることでしょう。
店長の動きや心は通じますし、気もちはお客様への感謝の思いとなって具現化されるはずです。
これが実現できれば、店長研修の本来目的はほぼ達成されたと言えます。